雑穀は我が子

東祖谷の山奥で、いまでもヤツマタ(シコクビエ)をつくっている農家さん。ただ種を絶やさないことだけを目的に栽培を続けてきた80代のご夫婦にはお子さんがいらっしゃらなかった。「このヤツマタが我が子のようなもの」だという言葉には、説得力があった。

モロコシやヒエは、常温で保存すると数年で発芽率が大幅に落ちてしまう。こうした作物遺伝資源を継承するためには、植え継いでいくことが肝心。この老夫婦の「子供」を次世代に繋ぐことができれば、と思う。「里子」を育ててくれる農家さん、いないかな?

2013年に収穫されたシコクビエの種。少し分けてもらったので来年まいてみようと思う。

2013年に収穫されたシコクビエの種。少し分けてもらったので来年まいてみようと思う。

雑穀の種子は常温で保存すると1-数年で発芽率が落ちる。

雑穀の種子は常温で保存すると1-数年で発芽率が落ちる。

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