社会的包摂/排除の人類学

128031

先住民、難民、移民、障害者、ホームレス……。さまざまな現場で社会的に排除された人たち。彼らを社会的に包摂するための支援。その包摂が新たな排除を生み出すというパラドックス。
遠い世界のどこでもない、いま私たちの足下で何が起こっているのか?

  • 著者:内藤 直樹 編, 山北 輝裕 編
  • 出版年月日:2014/02/25
  • ISBN:9784812213414
  • amazon >>

 

 

 

 

目次

序 章 「社会的排除/包摂」現象への人類学的アプローチ(内藤直樹)

第Ⅰ部 開発――弱者がつくられるフィールド

第1章 ケニア牧畜民の伝統社会は開発から逃れられるか(内藤直樹)
第2章 エチオピア牧畜民に大規模開発は何をもたらすのか(佐川 徹)
第3章 ボツワナの狩猟採集民は「先住民」になることで何を得たのか(丸山淳子)
第4章 オーストラリア先住民の「暴力」といかにつきあうか(飯嶋秀治)

第Ⅱ部 難民――グローバリゼーションと国籍

第5章 アフリカの難民収容施設に出口はあるのか(中山裕美)
第6章 アンゴラ定住難民の生存戦略は持続可能か(村尾るみこ)
第7章 在日インドシナ定住難民の「彼らなりの暮らし」はどう保たれているか(岩佐光広)
第8章 第三国定住難民と私たちとの接点はどこにあるのか(久保忠行)

第Ⅲ部 福祉――私たちは「隣りにいる他者」といかに生きるか

第9章 ホームレス状態から地域社会への移行において何が問われているのか(北川由紀彦)
第10章 野宿者の日常的包摂は可能か(山北輝裕)
第11章 精神障害者の世界は受け入れられるか(間宮郁子)
第12章 脱施設化は新の解放を意味するのか(有薗真代)

終 章 開発/難民/福祉の横断を終えて(山北輝裕)

地域で学ぶ 地域と学ぶ 〜大学における地域貢献とフィールド教育の展開〜

2014Feb_workshop

日時:2014年2月19日(水) 10:00〜
場所:まちなかキャンパス@徳島

【主催】
平成25年度徳島大学パイロット事業支援プログラム(社会貢献事業)
「地域の持続的発展に資する機動型臨地教育/研究拠点(フィールドステーションの形成)」

日本文化人類学会課題研究懇談会「応答の人類学」

【概要】
近年、大学が地域のニーズに応える研究/実践あるいは地域のニーズに応えることができる人材育成をおこなうことが求められています。
そうしたなか各地で、教育の場を地域社会に求め、地域と協働した教育/研究/実践をおこなう試みがなされています。

このワークショップでは、北九州大学地域創生学群における課題解決型学習(Project-Based Learning: PBL)導入事例や徳島大学の人類学・社会学系教員によるフィールドワーク実習のとりくみ事例を検討しながら、地域との協働にもとづく大学教育/研究のあり方やそのマネジメントについて考えます。

プログラム
【基調講演】
10:00-11:00:「地域におけるPBL+SLの実践:地域の再生と創造を担う人材の育成に向けて」
眞鍋和博(北九州市立大学 基盤教育センター・教授)
11:00-12:00:質疑応答
12:00-13:30:昼食

【話題提供】
13:30-13:50:「地域課題に向き合う学生を育成するためのカリキュラム改革」
玉真之介(徳島大学 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部・教授)
13:50-14:10:質疑応答
14:10-14:30:「学生実習におけるフィールドステーションの構築と活用:教育と地域貢献の両立を目指して」
高橋晋一(徳島大学 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部・教授)、内藤直樹(徳島大学 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部・准教授)
14:30-14:50:質疑応答
14:50-15:00:コーヒーブレイク
15:00-15:30:コメント

【コメンテーター】
飯嶋秀治:九州大学 大学院人間環境学研究院・准教授
矢部拓也:徳島大学 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部・准教授
15:30-16:00:総合討論

報告記事>> まちなかキャンパス日記 http://ameblo.jp/mcba/entry-11775990044.html

基礎ゼミ発表会in美波(木岐)

高橋先生率いる地域調査実習(2年生)のチームとともに、内藤基礎ゼミチームが阿部での避難器具開発について発表。発表前には阿部で腹ごしらえ。今年もありがとうございました!発表資料をご希望の方はご連絡ください。

IMGP0325 IMGP0335

鳥獣害対策見学会(県西部)

鳥獣害に対する県のとりくみを紹介する企画に参加しました。木屋平の食肉処理施設を見た後で、ワナ猟の達人のお話を伺う。効率的な猟具をつかう彼は、中西部地域のイノシシのほとんどを一人で捕獲するという。道具の力と個人のスキルでどうにかなってるみたいだけど、このままだと野生動物と共存するために必要な狩猟圧は維持できそうにない。

IMGP0186 IMGP0223