本日は祖谷の雑穀栽培の様子を見に行きました。「もうほとんど栽培されていない。これが最期の一件かも」と聞いていたのですが、その農家さんから友達の輪方式で雑穀栽培農家をたずね歩いたら、でるわでるわ。ヤツマタ(シコクビエ)、キビ(コキビ)、アワ、ヒエを栽培している農家の方々にお会いできました。農家の方によればシコクビエやキビ、アワ、ヒエの種子は、採種後2年以上たつと発芽率が落ちるということです。だから少しでも良いから毎年植え続けることが大事。時にはヒトリバエといって、自然にこぼれ落ちた種子から発芽した株も、採種用にとっておく。こうした農家の方の営みによって作物の遺伝的多様性が維持されているのですね。まさに生きたジーンバンクです。ちなみにシコクビエはアフリカ原産で、主に東アフリカの人びとの食をいまでも支えています。