祖谷の雑穀ジーンバンク

本日は祖谷の雑穀栽培の様子を見に行きました。「もうほとんど栽培されていない。これが最期の一件かも」と聞いていたのですが、その農家さんから友達の輪方式で雑穀栽培農家をたずね歩いたら、でるわでるわ。ヤツマタ(シコクビエ)、キビ(コキビ)、アワ、ヒエを栽培している農家の方々にお会いできました。農家の方によればシコクビエやキビ、アワ、ヒエの種子は、採種後2年以上たつと発芽率が落ちるということです。だから少しでも良いから毎年植え続けることが大事。時にはヒトリバエといって、自然にこぼれ落ちた種子から発芽した株も、採種用にとっておく。こうした農家の方の営みによって作物の遺伝的多様性が維持されているのですね。まさに生きたジーンバンクです。ちなみにシコクビエはアフリカ原産で、主に東アフリカの人びとの食をいまでも支えています。

シコクビエ畑

シコクビエ畑

シコクビエの実

シコクビエの実

ヒトリバエのキビ(コキビ)

ヒトリバエのキビ(コキビ)

ヒトリバエのヒエ

ヒトリバエのヒエ

日本文化人類学会公開シンポジウム「大学で学ぶ文化人類学: フィールドワーク教育の試みと可能性」

名古屋にて、文化人類学的なフィールドワーク教育に焦点をあてたシンポで発表。大盛況でした。PBLやフィールドワーク教育がもてはやされているが、これに対する文化人類学者のスタンスは様々であって良いと思う。私自身は「文化人類学らしさ」や「文化人類学することの意義」について考える良い機会であると再認識しました。

シンポジウム報告

発表要旨

パワーポイント資料

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