昨日おこなわれたとくしま創生アワード2019で、今年度に私が担当している実習課題である「ジビエの商品化を通じた野生生物マネジメントへの市民参加」が学生賞を受賞しました。
http://www.topics.or.jp/articles/-/102188
当初はシンプルな生態人類学的関心からこの取組をはじめたのですが、人類学的なPBLの可能性について考える素材を経由して、人類学的な知識やスキルと社会の関係について考える素材になってきています。
昨日おこなわれたとくしま創生アワード2019で、今年度に私が担当している実習課題である「ジビエの商品化を通じた野生生物マネジメントへの市民参加」が学生賞を受賞しました。
http://www.topics.or.jp/articles/-/102188
当初はシンプルな生態人類学的関心からこの取組をはじめたのですが、人類学的なPBLの可能性について考える素材を経由して、人類学的な知識やスキルと社会の関係について考える素材になってきています。
シカの解体実習の後は、学祭用のソーセージを作っていただくことになったマイスター社さんの工場見学です。
ソーセージづくりの機械と一連の作業工程についてご説明いただきました!
学祭用のソーセージはヴァイスブルスト風なので燻製かけないのですが、燻製機に行くと美味しそうな色と香りのベーコンたちが… 燻製かけてもらっても良いかなぁ…と
-18度!の冷凍倉庫の中に入れていただきました。寒さが伝わるでしょうか?
冷凍庫にストックされてるソーセージです(これは普通の豚肉ソーセージ)。燻製かかってますね。
その後、学祭での試験販売用ソーセージの大きさ・形・味付け・肉のひき方・納期・価格等々についての最終確認をさせていただきました!
学生が自分たちで解体し、それをミンチにして、ソーセージにするというのが一番良いのかもしれませんが、一般販売する商品は許可を受けた工場できちんと作られたものでなければなりません。そのかわり、なんども打ち合わせをして、学生たちが思った通りの商品にしていただこうと思います。また、学生たちには最大の問題である原料(シカ肉)調達で頑張ってもらわなければいけませんし。やることが多いですね。
このように学生たちは、毎日ジビエソーセージ開発に向けた努力を積み重ねております。山にも行くし!工場にも行く!必要あればどこにでも行き!何でもする!をモットーに頑張っております。これは都市(工場や消費者)と農村(猟師さん、解体場や農家の皆さん)をつなぐ試みでもあるでしょう。
高齢化が著しい日本における自然と人間の関係はターニングポイントを迎えています。今後の地方における野生生物との共存に向けた課題に、ビジネスという切り口からアプローチする学生らのこころみに対して、何卒ご支援をお願いいいたします。
↓クラウドファンディングサイトはこちら↓
https://otsucle.jp/cf/project/revier-jagt.html
徳島県美馬市にある解体場にお邪魔して、シカの枝肉を解体させてもらいました。
近年では、野生鳥獣の食肉利用をする際にも、定められた解体場で規定にのっとって屠殺・解体をおこなうよう指導されています。
学生のほとんどが解体初体験でしたが、うまく解体作業に慣れていきました。
私、いったい何の先生なんでしょうね…
解体場やシカ肉を提供して下さった猟師さんたちには、「(素人にしては)うまいね」とほめられました!
沖縄での調査時のマグロ解体や牧畜民の調査時の家畜解体経験が役に立っていますが、久しぶりで手際が悪いですね。
もっと練習しなければ。
こうした練習をふまえて、学生さんたちはジビエソーセージづくりを成功させようと頑張っています。
生き物なので骨が付いているのは当たり前ですが、そこからどうすれば肉が取れるのか、また可食部分(逆に言えば廃棄部分)がどのくらいなのか、どういう環境でどのように解体すべきなのかに付いて学んだと思います(一応、文系学部です…念の為)。
学生たちは、ほとんどが廃棄されている駆除されたシカの有効利用と、それがもたらす利益による持続可能な野生生物マネジメントや過疎地域における雇用づくりを目指してソーセージを企画・開発しています。
そのためにクラウドファンディングによる資金を募っております。
みなさまからのご支援をお願いいいたします。
↓クラウドファンディングサイトはこちら↓
https://otsucle.jp/cf/project/revier-jagt.html
↑学生さんたちが、今日の実習の様子を少しづつ報告すると思います↑
⇩解体の一場面(ご不快になるかもしれない映像ですので注意してください)⇩
本日はSPEC BIO LABORATORY, INC.が経営する上勝町の地ビール店RISE&WIN BREWING CO.の第二醸造所となるKAMIKATZ STONEWALL HILL CRAFT & SCIENCEお披露目パーティに学生たちとご招待していただきました。
数年前にジビエソーセージ開発についてご相談を受けてからのご縁です。その間にソーセージを開発し、地ビール店を開店し、今度は第二工場まで。それも徳島市ではなく、上勝でおこなうとは、頭が下がります。今回は学生のジビエソーセージ企画について勉強させていただきました!
上勝の旧材木工場を再利用した素敵な施設です。ゼロウェイスト政策をとっている上勝らしい、建物です。
工場見学もさせてもらい、楽しい時間を過ごしました。
こちらのジビエソーセージ、やはりシカ肉ベースなのですが、粗挽きにしてあり、ハンバーグのような食感と溢れる肉汁で大変美味しかったです。
あらためて、大いに参考にさせていただきました!
学生のクラウドファンディングによるジビエソーセージ開発企画、皆さまからのご支援をお願いします。
https://otsucle.jp/cf/project/revier-jagt.html
学生さんらと村の各家をまわって、家族構成や生業形態、現金収入等についての調査をおこないました。
驚いたのは、ほとんどすべての世帯に、中東方面への出稼ぎ者がいることです。
村には現金収入源がない、またネパールには農村出身者を受け入れる労働市場が小さい。こういう状況では、労働市場を求めてやすやすと国境を越えてしまいます。
他方で、村に残された家族は棚田と段畑で栽培する自給用の米、シコクビエ、トウモロコシ、コムギ、ジャガイモと野菜に依存した生活を営んでいるが、労働力不足に陥っている世帯もありました。
こうした農村に小水力発電所と索道を建設しても、この流れは止まらないいどころか、加速する可能性すらあるでしょう。発電所や索道自体が悪いわけでは無いので、今後はこれらを利用した現金収入源となる技術を移転する必要があると思いました。
学生さんらは慣れない環境のなかでも聞き取り調査、とても良く頑張りました。
ブジュン村到着後二日目には、村の中学生を集めて、プログラム参加学生による日本文化紹介をおこないました。
徳島大の学生さんらも、ブジュン村の学生さんらも頑張って英語でやりとりしていましたが、細かいところがなかなか伝わらない。言葉の翻訳ではなく文化の翻訳ができていないのです。文化の翻訳のためには、その前提となる文脈を説明しなければならないのですが、それを通訳のスレンドラさんが急遽引き受けてくれました!
発表のあとは、徳島大の学生さんらがブジュン中学校の学生さんの将来の希望進路をヒアリングしたり、日本文化として折り鶴の折り方を教えたりして、しばし和やかに過ごしました。
お天気にも恵まれて、ホッとしました。
本学部改組時にともなってできた「実践プロジェクト」科目として、昨年度視察に行ったネパール農村でのフィールドワークに約2週間、学生を連れて行きます。
学生さん2名と20年前に小水力発電所建設プロジェクトがおこなわれたラムジュン郡の農村で、現在の村の生活の状況やプロジェクトの長期的なインパクトを探ります。
徳島−ネパール友好協会のみなさんが送り出してくれて、感激しました。
後期の目標は、平成26年に徳島県西部で発生した「雪害」は調査地において、1)どういう人びとに、いかなる被害(家屋の損壊や人的損害といった物理的な被害だけで無いさまざまな影響)をもたらしたのか、2)その「被害」を生み出し、あるいは拡大させた社会・文化的要因は何なのか明らかにし、3)今後の被害を低減するための提案からなる報告書を作成する、です。
という話もしつつ、西阿波でいただいてきた雑穀を収穫して、食べるという息抜きをしました。
人数が多かったので、北ケニア名物のフェデレーション的なお昼ご飯ですませました。「フェデレーション」が何なのか気になる方は、下の本を読んでくださいね。
https://www.amazon.co.jp/ケニアを知るための55章-エリア・スタディーズ-松田-素二/dp/4750336238