東祖谷の山奥で、いまでもヤツマタ(シコクビエ)をつくっている農家さん。ただ種を絶やさないことだけを目的に栽培を続けてきた80代のご夫婦にはお子さんがいらっしゃらなかった。「このヤツマタが我が子のようなもの」だという言葉には、説得力があった。
モロコシやヒエは、常温で保存すると数年で発芽率が大幅に落ちてしまう。こうした作物遺伝資源を継承するためには、植え継いでいくことが肝心。この老夫婦の「子供」を次世代に繋ぐことができれば、と思う。「里子」を育ててくれる農家さん、いないかな?
東祖谷の山奥で、いまでもヤツマタ(シコクビエ)をつくっている農家さん。ただ種を絶やさないことだけを目的に栽培を続けてきた80代のご夫婦にはお子さんがいらっしゃらなかった。「このヤツマタが我が子のようなもの」だという言葉には、説得力があった。
モロコシやヒエは、常温で保存すると数年で発芽率が大幅に落ちてしまう。こうした作物遺伝資源を継承するためには、植え継いでいくことが肝心。この老夫婦の「子供」を次世代に繋ぐことができれば、と思う。「里子」を育ててくれる農家さん、いないかな?
狩猟免許を取ったゼミ生のIさんが試験会場で知り合った方とお会いしました。
徳島市内の企業のCSR的な観点からの鳥獣害対策や地域づくりに関心を持つ方で、有意義なお話ができました。
雑穀ビールが開発できたらいいね、という話で盛り上がりましたが、元ネタは大学院時代に高いほうの学食で売っていたナイルビールです。
http://www.s-coop.net/goods/beer/
ま、こういう活動がちゃんと立ち上がり、つながってゆくのであれば、世界農業遺産が通っても通らなくても良いんですけどね。
世界農業遺産のプレゼンが、9月8日に東京であります。それに先駆け、プレゼン資料を2日に仕上げました。傾斜地農耕システムや雑穀栽培の特徴や、それらを保全する計画(アクションプラン)をザッとまとめました。半徹夜がこたえました。
プレゼン資料作成にあたっても、関係市町村や県、そして地元の方々にたいへんご尽力いただきました。やはり、世界農業遺産は、さまざまな方々のコミットメントが無いと申請することすらできないと再認識しました。
世界農業遺産登録に関して、いつもお世話になっている農林水産省・中国四国農政局のみなさんの現地査察をご案内しました。それに加えて今回は徳島県の関連職員の方々がたくさん。大人数で東祖谷の集落にお邪魔したので、集落のみなさんが驚いていました。ご迷惑をおかけしました。
つるぎ町を出発時に、手近な地元の商店に入りました。店先のいい場所には、タカキビ、コキビ、ソバが売られています。雑穀食は地域の食文化に根付いています。
その後、東祖谷の雑穀畑やハチドウ(ニホンミツバチの養蜂箱)およびコエグロを裁断する様子を見ていただきました。
【動画】コエグロの草を裁断する様子↓
祖谷の雑穀をつくっているのは、いい感じのおじいさん、おばあさんたちでした。商業的には成功とはいえないけれど、生物多様性の維持に知らずに貢献している。つい忘れてしまうのですが、人間は生物としての身体を備えた存在ゆえの限界と特徴がある。生態人類学ことわざ−人はパンのみにて生きるにあらず。されどパン無くして生きることかなわず−。さー明日は何を食べて生きようか? No food No life!
みなさん、種をくださいという図々しいお願いに対して優しく応えてくださいました。ありがとうございます!いただいた種は、来年の春に試験区をつくって植えてみようと思います。広げよう四国山地の雑穀の輪!
製粉したシコクビエはウガリ(東アフリカでよく食べられている練り粥)、キビとヒエはゴハンにして、実習のときにでも食べようかしら?